詰将棋の勉強に意識的に取り組むようになったのは終盤でのミスを経験してから
将棋の厳しいところはどんなに優勢でも終盤で一手のミスをすると逆転負けをされしまう点です。
終盤での精度を上げるため
実戦で指す場合、ネット対戦の場合は棋譜データが残ります。対局が終わった後は必ず詰みの確認をします。これはソフトに解析させています。振り返ると、短手数の詰みを見逃して失敗したりします。一番悔しい負け方です。
詰ませるところで、しっかり詰まさないと逆転します。
受けでは自玉の安全度をしっかり読む必要があります。詰めろ放置で負けてしまうと情けない気持ちになります。受けるべきところで受けないと簡単に逆転します。
詰将棋を解く一番の理由は終盤の精度を上げるためです。
序盤・中盤のレベルの引き上げにも
3手1組の読みという言葉があります。
自分の最善手を考え、次に相手の最も厳しい手を考え、次に自分の対抗手を考えて3手1組です。たった3手ですが、多くの手を読む必要があります。
ゲーム中は補助の将棋盤は使えませんから、頭の中の将棋盤で駒を動かして読むしかないのですが、この時に詰将棋で鍛えた読みの力が必要になってきます。
実戦でも3手1組で読むようになり、指し手の修正ができるようになると、序盤、中盤の精度が上がります。
詰将棋に意識的に取り組むようになったのは終盤でのミスを多く経験してから
筆者は今でも詰将棋を解くのが好きではありません。最も苦手な勉強です。
詰将棋の勉強に意識的に取り組むようになったのは終盤でのミスの多さを経験してからです。終盤の最後の最後でミスをして、負けるパターンが多かったのです。
これは序盤・中盤のポイントの積み重ねがすべて台無しになります。
道場で先輩に「終盤は答えがはっきりしているから、ミスはもったいないよ」と言われたことを思い出します。
プロの将棋でも終盤は解説の予想手が当たり始めます。これは終盤は答えがはっきりしているからです。
詰将棋で愛用している本は高橋道雄先生が創元社から出しているシリーズです。3手詰から9手詰までを繰り返し解いています。
特徴は実戦型です。矢倉、穴熊、美濃、中住まい、金無双、銀冠、雁木など実際の囲いが登場します。詰将棋で玉の位置が右上だけでなく、左上や中央にいるのは新鮮です。
どの問題も実際に終盤に出てきそうです。難易度は通常の詰将棋よりやさしく、素直な問題が多いです。詰将棋が苦手な人にもおすすめできます。
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