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ネット将棋対局ガイド

ネット将棋対局は将棋倶楽部24、将棋ウォーズ、81Dojo、将棋クエストなどがあります。
それぞれ特徴をまとめておきます。

将棋倶楽部24

将棋倶楽部24は老舗サービスです。Javaで作られたデスクトップ版をさわると歴史を感じます。

パソコン版は無料。タブレットやスマフォ版は1日1局までは無料で、月480円で指し放題になります。

持ち時間が長いゲームを選べるのが特徴です。

  • 早指し(持ち時間が1分。時間が切れると30秒の秒読み)
  • 早指し2(最初から一手30秒の秒読み。ただし猶予時間1分)
  • 15分(持ち時間15分。時間が切れたら一手60秒の秒読み)
  • 長考(持ち時間30分。時間が切れたら一手60秒の秒読み)

切れ負けルールはありません。

王手放置などの反則負けもあります。二歩は打てない仕様です。

デザインはニュートラルなインターフェイスです。地味ですが真剣勝負の雰囲気があります。

苦労するのは対局相手探しです。自分で対局を申し込むか、対局を待つ必要があります。申し込んでも断わられたり、反応がないこともしばしばです。深夜時間などは実力が近い(レーティングが近い)対局相手を探すのに苦労します。

その代わり自分と同じレーティングの相手を選べる良さもあります。

指し手のレベルが高いのが特徴です。将棋倶楽部24の初段は町の将棋道場の3段くらいと言われます。

将棋ウォーズ

将棋ウォーズは1日3局までは無料で、月600円で指し放題になります。PCのデスクトップ版、Webブラウザ版、iPhoneアプリ版、Google Play版があり様々な動作環境で遊べます。

持ち時間が短いゲームプランが特徴です。

  • 10分切れ負け
  • 3分切れ負け
  • 10秒将棋

切れ負けは時間がなくなるとそのその時点で負けになります。特に3分切れ負けは読みを入れる時間はほぼありません。

王手放置、二歩、打ち歩詰めなどの反則負けはできない仕様になっています。詰んだ場合も自動で判定され負けになります。

派手なグラフィックに囲いや戦法のエフェクト、音声、BGMがあり全体的に賑やかな演出です。アバターはプロ棋士なども選べて、条件付きでもらえる限定のアバターも多くあり集める楽しみがあります。

対局相手は自動マッチングです。設定で強め、やや強め、おまかせ、やや弱め、弱め(有料)が選べます。おまかせがデフォルトです。

自動マッチングは探す手間がないため楽な面もありますが、ミスマッチというデメリットもあります。弱すぎる相手、強すぎる相手にぶつかることがよくあるのです。

おまかせの場合、連敗をすると弱い相手をマッチングする仕様になっています。

コンピュターの指し手(ボット)がレベル別に多数います。ソフト対局は設定で当たらないようにすることが可能です。

「棋神」というソフト指し機能が特徴です。この機能は有料で追加購入が可能です。棋譜分析の機能もあり、こちらも追加する場合は有料で購入する必要があります。

将棋ウォーズは超急戦、乱戦が多い印象です。戦法は早石田、嬉野流、中飛車などが多い印象を受けます。

81Dojo

全体のデザインの雰囲気は落ち着いていて将棋倶楽部24に近いです。

王手放置、二歩、打ち歩詰めなどの反則負けも指せる仕様です。

ユーザー名の横に国旗のアイコンがあるのが特徴です。海外のユーザーが多いことがわかります。

持ち時間は長めが選べるのが特徴です。

  • 15分で切れた後は60秒
  • 10分で切れた後は30秒
  • 5分で切れた後は30秒
  • 30秒将棋

切れ負けルールがないです。

対局相手は自動マッチングではなく、自分から対局を申し込むか対局待ちにするかが必要です。この点も将棋倶楽部24と同じです。

執筆時点ではユーザー数が少ないので、時間帯によっては自分にレートが近い人を探すのに苦労することもあります。「対局待ち」にして、気長に申し込みを待つのが良いです。

対局していて感動したのは相手が触った駒がわかることです。ネット対局の場合は、実際に指されるまではわからないのですが、81Dojoの場合、駒を触ると相手に伝わる仕様になっています。指していて臨場感があります。

感想戦機能も充実しています。

Webブラウザ版、モバイル版とも無料です。広告がでません。

将棋クエスト[追記 2019年2月16日(土)]

広告が入りますが、無料で遊べます。
対戦相手は自動マッチングで楽です。

ボットとの対戦は当たらないように設定ができます。

レーティング差がある場合は駒落ち対局が設定される場合があるようです。設定で駒落ちをオフにすることも可能。

個人的にありがたいのが「対局中にレーティングを隠す」設定です。筆者の場合、レーティングが高い相手だと萎縮してしまうタイプなので、この設定をオンにしています。これをオンにすると終局後に相手のレーティングと段級が表示されます。

以下のように対局メニューは豊富です。

  • 10分切れ負け
  • 5分切れ負け
  • 2分切れ負け
  • 1手30秒(+2分)
  • ついたて将棋

終局後に「検討モード」にすると、変化手順ができるようになります。「ヒント」機能は推奨手と評価値が表示されます。筆者は「ぴよ将棋」の自動検討で一局全体を確認した後に、気になる局面をアプリ内の「ヒント」機能を参考にしながら変化手順を調べています。

今は何を使っているか[追記 2019年2月16日(土)]

筆者はネット将棋対局をいろいろと試してきましたが、現在は「将棋クエスト」をメインに使っています。
将棋クエストは以前よりアクティブユーザーが増えて、対局メニューも増えて、本格化した印象を受けます。対局後の検討モードやヒント(ソフトの推奨手と評価値)が出せるところも素晴らしいです。これだけ機能が充実して無料なのはありがたいです。

各サービスとも個性や特徴がありますので、一通り試して見て自分にあったサービスを選べば良いでしょう。

対局終了後は一局を見直そう

筆者の場合、対局が終わったら、勝っても負けても将棋ソフトで解析・分析を行います。筆者はiPadに「ぴよ将棋」というアプリを入れて一局を終わると棋譜解析をかけています。

悪手・詰み逃しのチェックの他、気になった局面はソフトの推奨手や変化手順を調べるようにしています。
評価値だけで納得せず、自分なりに形勢判断をします。駒割り、駒の働き、玉の安全度、手番という形勢判断の4要素を自分なりに考えます。

参考リンク:形勢判断のやり方

良い内容でも悪手を指していることが普通です。勝っても相手の終盤のミスでたまたま勝っているケースもあります。
勝っても油断せずに一局を見直すと良いです。

見直すと簡単な決め手を逃したりもしています。対局中は盤面を狭く見ているのです。

負けると悔しくてすぐ次の対局に進みたくなります。ですが同じ失敗を繰り返す結果になりがちです。感情的になった状態で指しても盤面を見るのがより狭くなり、簡単な手筋を逃し負けやすくなります。


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独学で初段を目指す方向けに書いています。様々な勉強法や次の一手問題を発信します。
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