初段を目指す時に繰り返し読み返した将棋の本
5手詰ハンドブック(1)(2)
5手詰ハンドブックは一番繰り返し読んだ本です。入門の頃に買って数回は読んでいました。独学4年目で繰り返し何度も解く勉強法を取り入れました。15周くらい読み込んで初段になったのを覚えています。内容はほぼ暗記しています。
ハンドブックシリーズの特徴は多くあるのですが、一番の特徴は配置されている駒の少なさです。終盤だけでなく、乱戦・中盤のねじり合いのトレーニングとしても読めます。
見開き4問構成、美しい文字組み、紙の良さなど、完成度の高さは詰将棋本の中で圧倒しています。
2019年の秋に5手詰ハンドブック(3)が出るらしいです。
5手詰将棋
高橋道雄さんの実戦形の詰将棋シリーズです。
本書も繰り返し読みました。
実際の囲いを題材にしているので、玉の位置が左上や中央にいるのが新鮮です。囲いは矢倉、穴熊、美濃、金無双、ダイヤモンド美濃、銀冠、中住まいなどが出てきます。よく知っている詰みパターンでも玉が左上や中央にいると解けなかったりします。
素直な詰み筋の問題が多く、難易度が実戦に近いです。
玉方に金が配置している問題が多く、実際の終盤の雰囲気に近いです。
四間飛車を指しこなす本
筆者は(1)と(3)を繰り返し読みました。特に(1)の急戦編は20回以上は読み返しています。読み返すたびに学びがあるから不思議です。(3)は左美濃、5筋位取り、玉頭位取りの所を15回くらいは読み返しています。ちなみに(2)は5回ほどで少なめです。
変化は少なめで定跡を覚えるというより、四間飛車のエッセンスを学ぶ本です。
筆者は現在は三間飛車をメインに指すのですが、本書が振り飛車の基礎になっています。
上達するヒント
読み返した回数は多くないものの、節目節目で読み返しています。ある程度実経験を積んだ後に、読み返すと発見が多い本です。
特定の戦法が解説されている本ではなく、海外のアマチュアの将棋の棋譜を題材に「位、拠点、形勢判断、主戦場、さばき、厚み、玉の安全度」など、将棋のエッセンスが解説されています。
もともと海外向けに出版されていた本です。
いまだに目次を見ると斬新な構成だなと思います。
四間飛車上達法
『上達するヒント』に近い本です。四間飛車を題材にしていますが、将棋全体のエッセンスが学べます。先生と受講生の問答形式で楽しく読めます。節目節目で読み返すと発見があります。
【決定版】駒落ち定跡
将棋のエッセンスが詰まっている必読本です。棋力に行き詰った時は、駒落ち定跡を学び直すと発見が多いと思います。
できれば駒落ちを実施している将棋道場に行き、実戦で経験すると効果が高まります。
八枚落ちから香落ちまで網羅されているので、初段到達以降も長く読めます。
駒落ち定跡の重要性は「独学で初段になるための将棋の勉強方法」をご覧ください。
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