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将棋道場に行ってみよう

将棋道場は入場料を払って、対戦相手を組んでくれる場所です。入場料は「席料」、対戦相手を組むことを「手合い」といいます。段や級の認定もしてくれます。将棋道場の他に将棋センター、将棋サロンも同様の場所です。

一日の利用料金は平日で1,000円前後です。
シニア・学生・女性の場合、割引を設定している道場が多いです。

道場にもよりますが、通常の対局では持ち時間がないため、一局の対局時間がネット対戦より長めになります。

筆者は将棋道場に行く目的は、挨拶・駒並べ・投了・感想戦・駒落ちなど、リアル将棋ならではの楽しみを味わうためです。

将棋道場の流れ

簡単に将棋道場の流れを説明しましょう。千駄ヶ谷の将棋会館にある将棋道場の例で説明しますが、他の道場も概ね同じです。

まず受付カウンターでカードに名前と棋力を書きます。このカードは「手合いカード」と呼ばれるもので、棋力とその日の対戦成績が記録されます。

道場での棋力が分からない場合、棋力欄を空白にしておくと聞かれます。ネット対戦しか経験がない場合は、ネット対戦での棋力を答えます。その場合、ネット対戦での級や段と、道場のそれとは異なる場合があるということを説明されることがあります。

お金を払うと受付は終了です。あとは名前を呼ばれるのを待ちます。

名前を呼ばれたら受付に向かいます。受付で対戦相手と合流し、それぞれに手合いカードが渡されます。好きな席で対戦をします。

対戦が終わったら、買ったほうが相手の手合いカードを受け取り、自分の手合いカードを上にして受付に渡します。

また呼ばれますので、これの繰り返しです。

すぐに次の手合いがつく場合もありますが、一般的には待ち時間があります。道場の状況によっては30分以上待たされる場合もあります。

帰る場合や休憩する場合は、受付に伝えます。千駄ヶ谷の場合、将棋会館の付近を散策したり、食事をする楽しみがあります。

将棋道場のメリット

  • 基本的には対局時間がないので、じっくり指せます。
  • 駒落ちで対局ができる道場もあります。千駄ヶ谷の将棋道場の場合は駒落ち対局があリます。駒落ちは落とす方側も勉強になります。個人的には駒落ちを経験できることが、千駄ヶ谷の道場にわざわざ通うメリットです。
  • 相手によっては感想戦もあります。まったく感想戦をしない人もいます。
  • 道場によっては指導対局に参加できます。追加料金がかかります。
  • トーナメントに参加できます。持ち時間が設定されるので大会の練習にもなります。多くの道場は通常料金で参加できるようです。
  • 道場の客層にもよりますが、いろいろな年代の方と指せます。

将棋道場のデメリット

  • 禁煙でない道場があります。千駄ヶ谷は完全禁煙で、タバコは建物外の喫煙所です。
  • 次の対戦が決まるまで待たされる場合があります。筆者は平日の昼間に行ったことがありますが、この日は人が少なく40分近く待ったことがあります。休日は混みすぎて席がなくて待たされる可能性があります。千駄ヶ谷の場合、休日はある人数を超えると入場制限をしているそうです。
  • 有段者中心の道場で駒落ちをやっていない道場だと、級位者は待たされるか、手合いがつかない可能性があります。
    実際に経験したのが、有段者しかいない道場に級位者の頃、行ってしまったことがあります。入場しても、なかなか手合いが呼ばれません。駒落ちをしない道場だったので、弱い相手でも相手は初段でした。初段でも人が少なく、なかなか手合いが決まりませんでした。これは最悪な体験です。
    道場のレベルは様々なので、不安な場合は事前に電話で確認すると良いでしょう。
  • 対局時間がないので、長考されることがあります。
  • ネット対戦と比べるとお金と時間がかかります。席料の他に交通費、食費、道場に通う移動時間も負担です。
  • 千駄ヶ谷に関しては設備・サービスに難があります。パイプ椅子で腰が痛くなる・後ろの人との間隔がとても窮屈など…。利用者側は寛容な気持ちが重要です。
  • マナーの悪い人に出会います。特に「負けました」が言えない人は多いです。

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独学で初段を目指す方向けに書いています。様々な勉強法や次の一手問題を発信します。
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