詰み・詰めろ・必至
将棋の目的は相手の玉を捕まえることです。この捕まえることを「詰ます」といいます。自玉が詰まさると負けになります。
詰みとは玉がまったく動けない状態です。動くと相手の駒に取られてしまう状態です。
下図は相手玉の頭に金を打った局面です。このように自分の駒の利きの中に相手玉が入った状態を「王手」と言います。玉は1マスしか動けないので、金の利きから逃げることができません。つまり玉は動けません。これが「詰み」です。
即詰み
即詰みとは連続の王手で詰む状態のことです。下図は玉の頭に金を打った局面です。持ち駒は金を2枚持っています。下段に逃げるスペースがあるので、玉は逃げられるようですが…。
持ち駒の金をさらに玉の頭に打ちます。
さらに下段に逃げますが、さらに頭に金を打って詰みです。
このように連続の王手で結局詰んでしまいます。このように連続で王手をかけて詰んでしまうことを「即詰み」と言います。詰め将棋は連続王手で玉を詰ますパズルです。
詰めろ
下図をみてください。手番は後手で、先手は持ち駒は金1枚持っています。次の先手の手番で玉の頭に金を打つと詰む局面です。このように次に詰ますぞという局面を「詰めろ」といいます。詰めろをかけられた後手は、受けなくては詰まされてしまいます。下図の場合は玉を動かせば逃げることができます。
初心者の頃は詰めろを放置して負けてしまうことがあると思います。
必至
下図の局面をみてください。手番は後手で、先手は金を1枚持っています。玉の両側に金がいて後手玉は逃げるスペースがありません。このような受けがない状態で次に詰んでしまう状態を必至(ひっし)といいます。必至をかけられた場合は、相手玉を詰まさないと負けです。
この局面のように連続王手をかけるより必至の形を作るのが勝率を上げるコツです。
王手は追う手
初心者の頃はつい王手をしてしまいますが、王手をすると相手玉を広い方に逃してしまう場合があります。これを「王手は追う手」と言います。下図の局面は手番は先手で、持ち駒は銀を1枚持っています。
つい王手をしたくて3一の地点に銀を打ってしまいがちです。ところが上の1三の地点に玉を逃してしまいます。
玉の横の3二の地点に銀を打つのが正解です。これは王手ではないのですが、必至です。これは受けがありません。1二か1三の地点に玉が逃げても、2三銀成で詰んでしまいます。そのままですと3一馬、2一銀不成で詰みです。
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