将棋道場選びのポイント
自分なりに将棋道場を選ぶポイントをまとめてみました。
駒落ちをやっているかどうか
筆者はネット対戦の平手でしか経験がなかったのですが、道場で駒落ちを初めて体験して、いろいろな気づきを得られました。
駒落ちは落とす側(上手)、落とされる側(下手)のどちらも勉強になります。上手の薄い陣形で凌ぐ技術は実力の底上げになります。
両方経験できる道場がいいでしょう。
できれば事前に駒落ち定跡を学ぶことで将棋の基本を学ぶことができます。できれば駒落ち対戦後に再び定跡を並べ直して、また実戦するとより理解が深まります。
平手しかやらない道場ですと、自分と同じレベルの人が少ない場合、なかなか手合いがつかないことになります。平日に道場に行く場合は人が少ないので、特に注意です。
筆者は3級だった頃に平手しかやらない道場に行きましたが、同じレベルの人がいなく、入場してから40分ほど待っても手合いがつきませんでした。その場合でも入場料は返金されません(これは残念な思い出で、自分が道場にあまり行かなくなった原因の一つです)。
駒落ちをやっている道場ですとテンポよく手合いを組んでくれます。駒落ちのレベル調整のおかげで接戦になるので、指していて楽しいです。
自分の棋力に近いか少し上の人が多いか
道場もレベルは様々です。初心者が多い道場から、有段者中心の道場まであります。有段者中心の道場でもレベルは様々です。
級や段を細かく設定している道場(15級〜6段など)から、大まかな設定の道場(3級〜5段など)では同じ初段でも棋力のばらつきがあります。
このレベルの違いは実際に行かないとわからない部分です。不安であれば事前に電話で確認した方がいいでしょう。
完全禁煙かどうか
道場は長く過ごす場合が多いので、気になるポイントです。不明な場合は、事前に確認すると良いでしょう。
客層は多様か
客層が偏っている道場は行きにくいです。高圧的な態度の常連さんがいるところもあります。
いろいろな年齢の客層がいる道場がおすすめです。
プロ棋士の指導対局の機会があるか
プロ棋士を招いて指導対局を受けられる機会のある道場がいいでしょう。
プロに2枚落ちで勝てれば初段です。この認定方法はいろいろな初段へのルートの中で最もおすすめできます。
まとめ
ポイントを列挙しましたが、各ポイントは繋がっています。例えば禁煙でない道場ですと、客層は偏ってきますし、駒落ちをやらないと初心者が行きにくい道場になり、やはり客層が偏ります。
筆者は将棋道場にはあまりいかなくなっていましたが、対面で指す緊張感や面白さ、駒並べ、挨拶、投了など、リアル将棋ならではの楽しさはあり、時々行きたくなります。
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