居飛車、振り飛車の両方で採用される囲いです。

銀冠は上部に厚みがタテの攻めに強いです。横からの攻めは美濃囲い、高美濃囲いよりは強くないですが、矢倉よりやや強いです。全体的にバランスがとれた囲いと言えます。

最終盤で玉を1七もしくは9三の地点に逃げることができ、見た目以上に粘りがあります。1七、9三の地点は銀冠の小部屋と呼ばれます。

最初から銀冠を目指して組む場合もありますが、舟囲い、美濃囲い、高美濃囲いから銀冠へ組み変える手順が多いです。

高美濃囲いから銀冠へ組み変える場合、1段目に飛車を打たれる展開になると銀冠は弱いです。飛車交換になりそうな将棋の場合、美濃囲いや高美濃囲いのままにした方が飛車打ちに強いです。

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